麻酔科ナビ~診療と動向~



集中治療部

集中治療部の役割とは?

名市大病院 集中治療部 は歴史あるICUです。

名古屋市立大学病院集中治療部は、日本の集中治療医学のパイオニアの一人であった麻酔科初代教授が中心となって昭和44年に創設された本邦でも最も歴史のあるICUの一つです。開設当初から、麻酔・蘇生学教室(現在の麻酔・危機管理医学教室)が主体となり運営されてきました。正式なスタッフとしては、部長、副部長、助教の3名(部長は麻酔・危機管理医学教室教授兼任、他の2名も麻酔科医)ですが、これらの3名と麻酔科スタッフが麻酔科業務を兼ねながら集中治療部を運営しています。

多岐にわたる症例に対応するために幅広い知識と対応力が要求されます。

当院集中治療部のベッド数は10床で、術後、内科系・外科系重症疾患、救急外来からの入室症例など幅広い領域の全身管理を必要とする患者さんを対象としています。術後症例では、心臓術後、食道術後、肺全摘術後、脳外科術後、大きな合併症を持った症例などが入室します。中でも小児心臓術後症例が多いのが当ICUの特徴でもあります。内科系・外科系重症疾患では、重症肺炎、急性心不全、Septic shock、MOF、劇症肝炎、脳炎など種々の症例、救急外来からは蘇生後、多発外傷、急性中毒などの症例が入室してきます。このような多岐にわたる症例に対応するために集中治療部スタッフには幅広い知識と技術が要求されます。


診療科の枠を超え、患者さんの病態に最善の集学的治療を!

集中治療 カンファランス

日々の集中治療診療については、麻酔科医により構成される集中治療医により、全ての治療・投薬・検査の指示がなされていますが、朝のカンファランスなどで、診療科担当医やその他の関連診療科医師との協議の下に治療方針を決定しています。週2回は放射線科専門医の先生方と画像診断のカンファランスを行ったり、感染制御室の先生方とICU感染カンファランスを行ったりして、貴重なアドバイスをいただいています。また、医師だけでなく、看護師、臨床工学技士、薬剤師、リハビリテーション科、栄養科などの部門がカンファランスを開催し、協力しあって診療にあたっています。このように診療科の枠を超え、すべての部門が協力して個々の患者さんの病態に最善の集学的治療を供給することを目指しています。


幅広い領域で活躍できる麻酔科医師の育成を目標にしています。

集中治療 患者管理

全国的に見て、麻酔科により運営されている集中治療が減りつつあります。それは、慢性的な麻酔科医の不足により、増加しつつある手術の麻酔をこなすだけで忙しく、集中治療管理まで手が回らなくなってきたというようなことも影響していると思われます。そんな中、当院の麻酔科は手術室の麻酔やペインクリニック、集中治療や救急など幅広い領域で活躍できる麻酔科医師の育成(付加価値の高い麻酔科医の育成が教授のモットー)を目標として取り組んでおり、麻酔、ペインクリニック診療を行いながら、集中治療でも中心的な役割を担い、麻酔科集中治療の伝統を守るべくがんばっています。




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