名市大病院 麻酔科について

名古屋市立大学病院麻酔科は、手術室における全身麻酔、脊髄くも膜下麻酔、硬膜外麻酔を全例(2011年は約3900件)担当しています。症例は非常に多彩であり、幅広い疾患や年齢に対応するために、患者さん個々のニーズに合わせた安全で質の高い麻酔を心がけています。また、当院集中治療は麻酔科医が中心になり管理を行っているため、術中管理だけでなく、重症症例では術後管理も行っています。周術期を一貫して管理できることは、麻酔管理も術後を考慮したものとなり、より良質な麻酔を追及できると考えています。安全管理には特に気を遣い、超音波ガイド下の中心静脈穿刺、超音波ガイド下の硬膜外カテーテル留置などをいち早く取り入れ、従来の半盲目的な手技により生じる合併症を減らす努力を行っています。術後疼痛管理として、静脈内自己調節鎮痛法(patient-controlled analgesia:PCA)や末梢神経ブロックなども積極的に取り入れています。
私たちが担当する症例の中でも特徴的な症例について、以下に述べさせていただきます。
麻酔科 症例の特徴
- ■未熟児、新生児、小児:

- 極小未熟児の手術も多く、NICU医師とも連携して周術期管理を行います。外科、整形外科の症例が豊富です。
- ■先天性心奇形:
- 症例数は非常に多く、疾患も多彩です。術後管理も麻酔科医が中心になり行います。
- ■脳外科の特殊症例:
- 覚醒下脳腫瘍摘出術、深部脳刺激電極挿入術など術中覚醒が必要な麻酔も、一貫して麻酔科医が管理しています。
- ■呼吸器疾患:
- 肺、胸腺疾患の症例が豊富です。なかでも、重症筋無力症症例が多く、麻酔科医が術中、術後管理を行っています。
- ■食道がん:
- 食道亜全摘術の症例が豊富です。
- ■腹腔鏡下手術:
- 消化器外科、泌尿器科、産婦人科の症例が豊富です。
- ■帝王切開術:
- 症例数が非常に多く、妊婦の管理を注意深く管理しています。
麻酔科医の役目とは?

麻酔科医の役目は、患者さんが円滑に手術を受けることができるように、外科医に快適な手術環境を提供することであると考えます。一見裏方のように見えますが、外科医のよきパートナーとしての存在は重要ですし、患者さんの全身管理は麻酔科医が責任を持って行わなくてはいけないと思っています。
患者さんにとって、痛みが少なく、より良好な術後の回復をお手伝いできるよう、今後も努力していきたいと考えています。

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