名市大名市大 麻酔百科事典
リスクマネージメント
No.001 はじめに:当科のリスクマネージメントについて

麻酔科医が関わる仕事は常にリスクと隣合わせです。特に手術室は「ヒューマンエラーの温床」と言われるほどに、危険な場所でもあります。麻酔以外でも集中治療、救急、ペインクリニックと、どの分野も患者さんの命に直結する手技や薬剤を多く用います。
非常にリスクの高い仕事をしていることをスタッフ全員が認識し、改善の余地があるところは速やかに改善して安全性をより高めるために、当科では医療安全対策担当が常に情報収集をして警鐘を鳴らし、現場への安全情報や改善策の提供を行っています。
医療の世界も電子化により便利になって、人間が介入しないことによる安全性も高まりましたが、まだまだ改善の余地は残っています。また、電子化したことによる問題も数多くあります。医療安全対策担当は電子カルテや電子麻酔記録システムの改善にも関わり、使いやすくより安全なシステム構築を行っています。
また、安全対策グッズの開発(パニックカード、シリンジラベルなど)、業務マニュアルの作成、タイムアウトの改善などにも取り組み、より安全で患者さんが安心できる医療を提供できるように、また我々医師も安心して治療ができる環境を作れるように日々努力しています。
2011.6.10
麻酔科医療安全対策担当 志田 恭子
麻酔科リスクマネージャー 薊 隆文
No.002 パニックカード

<パニックカード目次>
- 大量出血への対応
- アナフィラキシーショック
- 麻酔中の気管支喘息発作
- 高度徐脈
- Difficult Airway
- 悪性高熱症
- 緊急薬剤:オノアクト【院内専用】
- 緊急薬剤:アンカロン【院内専用】
- CAN(麻酔記録システム)トラブルシューティング【院内専用】
(2009年6月現在/今後も随時追加・更新予定です)
※当院ではMS PowerPoint®のノートサイズを印刷して利用しています。
※ダウンロードはフリーです。>>>[ダウンロード:パニックカード]
ダウンロードの際に「ご利用施設名」「お名前」を問い合わせよりお送りください(任意)。
使用される場合は各施設の責任の下でお願いします。
No.003 タイムアウトの改善
誤認手術(部位間違い/患者間違い/手技間違い手術)は非常にまれですが、発生した場合には極めて重大な問題となるため、様々な防止策がとられています。
当院でも2008年9月から、誤認手術防止策のひとつであるタイムアウトを導入しました。しかし、実施方法に問題があったため誤認手術防止効果が不十分でした。このため、2010年7月頃から日米のタイムアウトの史的研究を行い、その結果と当院の問題点をふまえて見直しを行い、改善版を2011年4月から実施しています。
これらの改善で、麻酔科医が積極的に関与することによって、医療チーム全体の安全意識の向上を期待したいと思います。 (この内容は日本麻酔科学会第58回学術集会にて発表しました)

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