先輩達からのアドバイス(麻酔科後期研修をお考えの方へ)

卒後8年目、大学に来て早くも2年が過ぎようとしています。
刈谷豊田総合病院、兵庫県立こども病院、埼玉医科大学医療センター周産期麻酔科と、名市大に戻るまでに色々な経験をさせていただきました。
刈谷豊田総合病院での4年間1年目は各科をローテートしていたため、麻酔科医として働き始めたのは2年目からでした。とても恵まれた環境で、ひたすら麻酔をしていた最初の1年目は、ものすごく自分にとって良かったと思います。また、1年目の終わりからICU当番も加わり、救急当番もあり、2年目からは当直もありと・・・忙しかったですが、私にとっては非常に大きな財産です。最初は「大丈夫か」と言われていた私を、ここまで育ててくださった刈谷の先生方にはとても感謝しています。
兵庫県立こども病院での2年間こどもの麻酔が嫌いだった私ですが、「これから先は何か得意分野を作った方が良いのでは」と思い、小児麻酔の勉強をしたいと思うようになっていました。
ちょうどその頃、専攻医の募集を兵庫県立こども病院がしているのを知り、見学に行き、同じ学年の先生が心臓外科の麻酔をやっていたり、新生児の緊急手術の麻酔をやっていたりというのを見て、ここで勉強したいと思い、研修を決めました。出身大学とは関係がなく、知り合いもいないという環境で不安はありましたが、全く問題ありませんでした。
小児麻酔の面白さを学び、さらにルート確保や挿管などの手技は丁寧にやらないと失敗することが多いので、手技も上達し、楽しく充実した2年間でした。
しっかりとした指導のおかげで、最後の頃には、ほとんど全ての事を任せてもらえるまでになっていました。
埼玉医科大学総合医療センター周産期麻酔科での7ケ月周産期センター併設のこども病院のため、胎児適応の緊急帝王切開が多い施設です。帝王切開の麻酔に恐怖心を持っていた私は、日本の産科麻酔の第一人者である照井先生のところで勉強したいと思い、ここでの研修を決めました。こども病院の時と同様に全国から勉強に来ている先生が多く、恵まれた環境でした。
7ケ月という短期間でしたが、周産期麻酔の奥深さを学び、本の執筆をしたり、学会発表をしたりと充実していました。
大学での2年間小児・産科麻酔の質の向上を目標にしています。少しずつでも改善し、私が今まで学んできたこと、勉強を続けていることを若い先生達に伝えて、その中から小児・産科麻酔に興味を持ってくれる先生が現れてくれると嬉しいなと思っています。
指導してくださる先生も多く、また、いろいろなアイデアも出してくれます。毎日忙しいですが、楽しく過ごしています。
最後に何かに興味を持ったら、思い切って動いてみる事をお勧めします。
そして、仕事は楽しくやれるのが一番大切だと思います。
名古屋市立大学病院 麻酔科 吉澤 佐也(2011年12月)

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